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市議会議員(議会)の責任と住民の役割
(2007.5.6.) |
4月22日の市議会議員選挙によって、新しい市議の顔ぶれが決まりました。牛久市議会において新人議員6名の誕生は久々の快挙であり、これからの活躍を期待したいと思っています。
それぞれ公約を掲げて挑戦し当選された6名の方々が、議会においてどのような発言をされ、執行部の提案等にどのような判断を示されるのか、議会の議決結果を左右するほどの影響力が注目されます。
ぜひとも、住民の代理人としての立場を忘れない議員活動を展開されることを期待し念願しています。
しかし、新人は未経験のために分らないことが多いものです。一期目の私自身を振り返ってみても、決意と自負心に燃えて議会に臨んだものの分らないことだらけで先輩議員にいろいろと教えていただいたことを懐かしく思い出します。
新しい構成となった議会の発足にあたり、僭越ではありますが市議会議員のみなさんに4点の提案をさせていただきます。
第1は、“全員が新任議員当時の初心に返ろう!”と提案いたします。新人でも2期以上の経験者でも、初めは、“よいまちづくり”に尽力したいという素朴な住民の決意から立候補したはずです。
少し実態を知る方々は、“政策選択の不安定”や“人事運営のあり方”に不安を感じていたと思います。外部からは評価されている行財政改革についても、委員を務めた方々の不信感をご存知だったとも考えます。
全国の地方議会が、機能していないと指摘されてから久しくなります。執行部の提案を、住民の立場から修正を加えることもなく無条件に追認しているような議会でよいわけがありません。
住民の代理人として“行政を監視し”、“不適切を正し”、“不足を補い”市長と切磋琢磨している・・・と住民から認められる市議会でありたい。夕張市の失敗を、他山の石として学ばなければいけません。
第2は、“財政事情”を調査研究して正しく把握する議員(議会)でありたいとの願いです。仄聞したところでは、つい最近まで“介護保険料”はどこの市町村も同額だと思い込んでいた牛久市議がいたということです。これでは、行政を正すどころか職員からもバカにされます。
地方の憲法=地方自治法は、“最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない”と謳っています。こうした基本に忠実に、公共事業の入札改革などを推進する市議会にしようではありませんか。
“自己決定・自己責任”の時代といわれて随分過ぎました。当然、10年後20年後の牛久市の姿に想いをめぐらせ、その視点から判断する見識が求められていることを私たちは忘れてはならないでしょう。
財政運営で大切なことは、基本的な価値観とバランス感覚だと考えています。社会は“お金を出す人”と“汗をかく人”で成り立っていますから、“納税者”の価値観を尊重することは当然でしょう。その前提で、幸運に恵まれず失意に苦しむ人々に配慮する必要もあります。
第3は、“政策選択”のあり方です。“どんなまちを目指すのか”の思想の違いによって政策選択の優先順位は異なってきますが、いかなる場合であっても住民の立場を守ってよい選択をした・・・と、自信をもって判断した政策選択をしなければならないでしょう。
政策の選択基準は、家庭生活を参考にすることがよいと考えます。家庭生活は自己責任ですから、仕事のこと、子どもの成長、その他の諸条件を考慮して家計をやりくりします。妥当で適切な選択をしてきた方は、ほぼ満たされた暮らしを得ていると思います。一方、刹那的で気分的な生き方をしていれば満たされることはないでしょう。
家計は“自己責任”そのものです。行財政運営は、住民の税金の使い方ですから本質は同じです。私たち議員が、決して忘れてはいけない基本中の基本です。
第4は、政治家に求められる“説明責任”です。市議は、一般質問などで自らの所信を明らかにし、執行部の提案に“賛成”或いは“反対”する理由を議会討論において明らかにすることが基本です。そうした発言は、議事録としていつまでも残されます。
支持者などから聞かれた行財政について、説明にウソがあってはいけません。よく分からないことを聞かれたら、調べて正しい説明をすることも最低限度の責任です。説明責任を果たして、はじめて市議として信頼されるでしょう。
以上の4点は、“市議会議員=住民の代理人”として住民に応えなければならない最低限度のことです。22名の市議会議員が、満たすべき必須条件だと考えています。
最後になりましたが、住民のみなさんにお願いしたいことがあります。行政は住民の暮らしのフレームを決めますから、議会と市長にお任せにしないでいただきたい。夕張市に学ばなければならないことです。
特に、期待して選んだ市議に対しては選びっぱなしにしておかないで下さい。“公約実現のためにどんな努力をしているか”、“住民の立場で市長に何を訴えたか”、“それがどうなったか”を見守っていただきたい。
理解できないことがあれば、直接でも間接的にでもよく聴いてください。不本意な活動であれば、叱咤激励していただきたいのです。
議会は本来、行政権力のすべてを握っている市長に対して、住民の立場から“是々非々”の主張を貫かなければなりませんが、人間の常として、放置しておけば安易に流れて権力に従ってしまうからです。
住民が無条件で代理人に任していては、安心して暮せる行政は行われません。“代議制民主政治”の隘路です。代議制民主政治は、有権者が不断の努力をしなければ議会や市長が住民の負託に応えて働くことが保証されません。
それを自覚する“賢い有権者=主役”になっていただきたいと思います。偉そうなことを・・・と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、私はそんなことを申し上げてはいません。“牛久市の明るい明日”のために住民のみなさんが、政治家を看視するように心から念願し期待します。
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