3月8日に開会した平成17年第一回定例市議会は、市長提案の新年度予算をはじめとする46件、議員提案の条例改正6件、意見書4件並びに請願2件などを議了して、3月25日に閉会しました。
この3月議会で特筆することは・・・
平成15年第二回定例市議会(6月)に、私と黒木議員が提案してから紆余曲折を経ていた市議会議員の報酬の削減が、『平成8年の議員報酬』に戻した形(月額39万円→36万円)で、ようやく全会一致で可決され、4月1日から平成19年3月末日までの二年間実施されるようになったことが挙げられます。
議員報酬削減に同意された理由に、三種類の考え方があると思われます。
その1:市長給与30%削減を決め、議会はどうしたと市民が怒っているから.
その2:不況や財政悪化で市民が苦しんでいるから、議員も痛みを分け合おう.
その3:財政悪化の結果責任と、その改善の先頭に立つ決意とを明らかにする.
他市と比べても安い、牛久市議会の議員報酬を削減することが望ましいことではありません(市民の誰でもが、市議会議員になる権利を保障するため)が、
私は、行財政を悪化させた責任は、市長のみならず、議会にも同等の責任があると考えます。リーダーとしての自覚に基づいて、納税者が収入減に苦しむときだからこそ、財政を悪化させた結果責任を明らかにし、これを乗り越える先頭に立つ決意を表明するために、議員報酬を削減すべきだと提案しました。
果たして、同僚議員のみなさんは「その1・その2・その3」、どの理由によって賛成されたのでしょうか?
懸案になっていた議員報酬削減が決着した一方、多くの市民が賛同していた議案第11号「牛久市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例」及び議案第12号「牛久市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例」の二件は、総務常任委員会で否決され、本会議でも8:13の賛成少数によって否決されてしまいました。
納税者が支持するものを、納税者・市民に選挙されて代理者となっているはずの市議会が、これを否決してもよいのだろうか・・・との疑問が晴れません。
議案第11号の主な内容は、市職員の有給休暇はこれまで一年目に15日、二年目には20日付与していたものを、今年の採用職員から、一年目は12日で二年目から2日ずつ増やして5年で20日にしようとするものでした。議案12号は、これまで昇給停止年齢が58歳であったものを、4月1日から55歳に引き下げようとするものでした。
実社会の現実に近づけるだけの、条例改正がどうして否決されなければならないのか理解できません。
この件については、市長を初めとする執行部の態度も不審に思います。責任をもって提案した議案が否決されそうなときに、この条例提案は当然のこと・・・という私の『賛成討論』は、議会の判断を正そうとして行ったものなのです。この発言に対して、市長を初め、担当部長からさえも『ありがとう』の一言の挨拶さえもありません。
執行部のみなさんは、民主主義の基本である『議会の意思表示』を、余りにも軽く考えているのだはないでしょうか。市長の付属機関とでも考えている・・・のではないかと、市役所幹部たちの無知、認識の未熟さ、そして傲慢ともいえる態度を、悲しくそして腹立たしく思いました。
(注:議案第11号、第12号、第13号に対する賛成討論をご参照ください)
今議会開催中、3月11日の議会終了後に池邉市長と面談・折衝して、昨年12月20日に市長に提出した、私の『質問書』への『回答書』は全く回答になっていないことを明言し、環境美化条例に関して次の三点で合意しましたので、一応の決着をつけることができそうです。協議が調い次第、広報うしく等によって知らせされると思います。
合意1:ニ万円以下の過料という罰則について、広報うしく・ホームページで市民に知らせること。
合意2:このままでは、運用できないので実効性のあるものに改正すること。
合意3:条例改正の協議には、私(大谷まさひこ)を参加させること。
このことについても、極めて残念なことがあります。
環境美化条例は、昨年3月議会において全会一致で可決成立したものですが、6月議会で本条例の欠陥に気づいた私は、議員のみなさんに『改正すべき点』の新旧対照表を作成して配布しました。担当課長とも協議会いましたが、私の意見に同意されないので、一般質問で取り上げることにしました。
そして、9月議会の一般質問において次のように発言しました・・・
『私は、十分な検討をすることなく安易に賛成してしまったことを市民に謝罪し、痛恨の自責の念を噛み締めて、この質問をさせていただきます』
なぜかなれば 、私たちは市民のみなさんから職務を委ねられ、税金で報酬を支給され、給料(職員は)をいただいています。議会も、執行部も、それを忘れないで切磋琢磨する牛久市でありたいと念願しているからであります。
執行部は、私が恥を忍んで指摘しているような不適切などはないと抗弁されるのであれば、機会を改めて問題点を逐一つまびらかにさせていただきたいと考えております。
若干なりとも問題点をお認めになるのであれば、修正協議を提案させていただきます。
この質問は再質問を行う意思はありませんので、真剣にお考えいただいてご答弁くださるようお願いいたします。(以上、一般質問の原文より抜粋)
その結末が、書きだしの顛末になったわけでありますが、この件に関しては議員の誰一人として何の発言(私に)もありませんでした。全員が、賛成した条例でありながら、過ぎたことには知らん顔では、余りに寂しい余りに情けない、無責任議会になってしまうのではないでしょうか。
納税者・市民の代理者として、みなさんから選ばれた選良としての自負を、何処に忘れてきてしまったのでしょうか。市議会はこれでよいのでしょうか?
日本の地方行政制度は、二元代表制です。
ご承知のように、有権者は選挙によって市長を選任するとともに、議会議員を選出して議会を置きます。それは、市長が納税者・市民の意向を無視して独裁的にならないように、議会に監視させるとともに、市長に不足するところを補足させるためです。
議会も、市長も、納税者・市民から選ばれていますから、ともに納税者・市民の代理者としての立場で考え、市長の行政執行に対して議会は、是々非々を貫くことが議会のあるべき姿なのです。
このチェックアンドバランスのための二元代表制が、牛久市に限らず、余り機能していません。
大きな権力を持つ市長と仲良くして、『議員としての要望』を聞いてもらいたいなどとの思惑から、市長ベッタリになってしまう不見識な議員がいる一方、納税者・市民の立場を忘れて存在感を示したい議員もいたりするからです。
21世紀倶楽部は、どこまでも納税者・市民の代理者として努力する市議会議員を一人でも増やすことを目指しています。
議員報酬削減に関しては、理由その3『財政悪化の結果責任と、その改善の先頭に立つ決意とを明らかにする』という考え方に賛同する市議会議員を一人でも増やしたと考えているのです。