大谷まさひこ(議会)討論
「討論」とは・・・
議会の生命線ともいうべきものです。議員の思想・信条に基づく価値観が表現されることになります。 市議会には、市長提出議案(予算案・補正予算案、条例の制定・改正案及び人事案など)や、議員提出議案(予算修正案、条例改正案、意見書など)及び市民等が提出した請願などが本会議に上程され、提案者から提案理由の説明が行われます。議案に対する質疑を経て、基本的に4つの常任委員会に分割付託されて委員会審査を行い、本会議に各委員長より審査結果(委員会としての可否の結論)が報告されます。
その後、委員長報告に対する質疑を行い、議案の可否を決める採決の前に、「議案に反対する意見」、「議案に賛成する意見」を討論として交互に表明します。議会の本義は、討論の応酬によって適正な結論を求めていくところにあると考えますが、現実は形骸化しています。
市長と議会の馴れ合いが進むと、重要な議案に反対討論が行われれば、当然、賛成の議員が賛成討論をするところが、賛成討論もなく賛成多数という採決結果が見られます。
議案第4号、議案第6号、議案第7号、議案第8号、議案第14号、
議案第15号、議案第23号及び議員提案第1号への賛成討論
議案第4号:牛久市小川芋銭記念館の設置及び管理に関する条例について
本条例制定は、地元の画聖 小川芋銭のアトリエ及び資料の展示等を行って、牛久市の歴史への位置づけを明確にするものとして評価します。
これは従来までの取り組みから一歩前進するものであり、今後、さらに発展させていくことに期待して賛成いたします。
議案第6号:牛久市ペット火葬場等の新設等に関する条例について
本条例の制定は、基本的に適切なものと考えます。しかしながら、事業者が強引にペット火葬施設の建設等を行おうとし、市の指導に従わないときに、罰則その他による強制力がないことに懸念を持つものであります。これは、他条例において市民への罰金や過料を科すなどと定めている点と思想的な統一性を欠いておりますが、今後、全体的な条例・規則の見直しに取り組み、適切な条例改正などが行われることに期待して賛成します。
議案第7号:牛久市情報公開条例の一部を改正する条例について
本条例改正は、昨年の指定管理者に関する条例制定提案の折、議案質疑で改正すべきことを提案したことを発端として実現したものであります。
この改正内容として、“指定管理者の情報公開”が第30条として追記されました。第30条は努力義務とされておりますが、第2項に実施機関が指導することが明記され、第3項には実施機関が必要書類の提出を求めることとされています。この改正によって、住民に対する情報公開が担保されることを評価し大賛成します。
議案第8号:牛久市特別職の職員で非常勤のものの報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例について
本条例改正は「牛久市職員の給与に関する条例」の一部改正による改正、「牛久市市史編さん委員会条例」を廃止することによる関係非常勤特別職の廃止、指定管理者に移管する「自然観察の森」関係非常勤特別職の廃止、「児童虐待防止ネットワーク会議委員」を「要保護児童対策地域協議会委員」に名称変更、並びに「国民保護協議会委員」「ガイドヘルパー」、「派遣手話通訳者」及び「地域ケアシステム推進事業サービス調整会議委員」の新規委嘱等による改正であります。これらにつきましては、適切なものと考えますが、議案質疑において指摘したように、一部において見直しすべきものが散見されますので、近い将来、県内他市等の調査に基づいて見直し検討をされるであろうことを信頼して賛成いたします。
議案第14号:牛久市市史編さん委員会条例を廃止する条例について
牛久市の市史編さん事業の終結を意味する条例廃止でありますが、議案第4号の議案質疑において、同僚議員が指摘した「雲魚亭」は「魚雲亭」ではないかとの問題などもあります。当事者・牛久市の歴史でありますからよく調べて確認しなければならないことだと考えます。このままでは、賛成しかねるところではありますが、市史編さん委員会は、必要があれば再発足させるとの答弁を信頼して賛成します。
議案第15号:牛久市少年の里整備計画検討委員会条例を廃止する条例について
本条例の廃止については、一般質問において二度の廃止提案を行ってきました。こうした経緯もありこの条例廃止には大賛成であります。
議案第23号:平成18年度牛久市一般会計予算について
本予算案は、前年度当初比で2.2%増であります。この予算を調べると、市長の財政運営を肯定的に評価できること、もっと必要なことを優先すべきではないかと考える内容が混在しております。
まず、肯定的に評価する点は、内部管理経費の削減に真剣に取り組んでいること、委託費の削減・見直しにも引き続き目を配っている点、投資的経費を増額しようと努力して編成したことなどであります。
優先順位に疑問な点は、全体的には緊縮型に近い予算を編成した中で、土木費の伸び率が前年比18.7%と突出していることであります。また、本予算において、投資的経費が前年比で20.1%も伸びているのも市営前山住宅建設事業費325,145千円、都市計画街路城中・田宮線の前倒し建設事業費405,445千円、牛久駅西口北街中再生型土地区画整理事業費477,176千円の合計額1,207,766千円によるものであります。
これらの事業をムダものと否定するつもりはありませんが、まだまだ厳しい財政状況の真っ只中にあって、土木建設事業費に、これほどの予算を集中させている点については大いに疑問を感じるところです。
望むことは、これら事業費の一部を割いて、自然生態系を取り戻すことをにらみ、自然環境をより楽しめるような基盤づくりの事業や、若い人を牛久市に誘導するような子育て支援事業にもっともっと力を入れること、そして経費削減の柱の一つである入札改革の必要性を指摘しておきます。
こうした観点から本予算案を検討いたしました。管理経費削減に取り組んでいるプラス面、従来型ともいえる土木建設を優先しているマイナス面との混在への評価、そして牛久市が置かれている総体的な現状認識を加味して考えれば、この新年度予算の成立は許容すべきものとの結論です。
今後、納税者に応えて税金の最大活用をするために、入札改革にも注力されるであろうことに期待して賛成します。
議員提案第1号:牛久市政治倫理条例の一部を改正する条例について
行政の公正・透明性を確保するために、政治倫理条例は情報公開条例とともに重要なものです。公的サービスを行う指定管理者制度が導入された今日、この条例改正は当然のものと考え賛成します。
議員諸兄のご賛同をお願いして賛成討論を終ります。
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